日曜日は、訪問調律でした。
このグランドピアノ、30年以上、調律を続けています。最初の頃はなかなか安定せず、苦労しましたが、5年くらい経って、落ち着いてきました。10年超えると、タッチや音質などが変わっていき(自然なことです)弾いていて気持ち良い段階に入りました。20年経つと、クラウンがどうしても落ちるので、やや平たい音に変化していきます。それでも、とても良い響きです。
30年で、弦の張り替え2箇所、整調(アクションの整備)フル鍵を10回程度。(小さな整調は、いつも実施しています)ハンマーフェルトの削りやピッキングも数回。部品交換は1箇所だけ、と言う素晴らしいピアノです(ほぼ新品当時のままとも言える)
30年ほど、お付き合いいただいている、グランドピアノ。
先日、調律に伺いました。
アクションの中に付箋などが入っていたので、取り除き、からの整調。アクション全体の動きなどをチェック。
その後に調律を。うん、安定してるわ。ここ10年は本当に調子が良い。2本のジャンプピンと3弦の一本唸りも、なんとかねじ伏せて、心地よい響きになりました。
顧客のピアノ。調律を終えて、組み上げる前の図。
このピアノ、おそらく70年代半ばに生まれたものと思います。調律を担当してから、31年。
多少、響板がへたってきておりますが、まだまだ「現役」の音を奏でます。